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家族葬・直接葬から一般葬まで幅広く従事してきた元葬儀社スタッフのつぶやき
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本日、自宅での葬儀が行われます。

この地区では、昔からの風習やしきたりが今も強く残っています。
また、この地区に限らず、田舎の方では、今も土葬の習慣が残っており、葬儀社より
町内の隣組や親族が主になって葬儀を執り行い、葬儀社はあくまでその手伝い
という位置づけになります。

話は戻りますが、本日葬儀を行う地区では、今は全国的に見ても、ほとんど残って
いない、関西ではサンマイと呼ばれる、町内の火葬場があります。
葬儀に使う祭壇や飾付けに使う、幕類も自治会所有の物を使用します。
また、火葬場までのご遺体搬送は手引き霊柩車と呼ばれる自治会所有の霊柩車が
使われ、ご出棺に際し、男性の親族数人が、白装束に着替え霊柩車を引きます。
先頭をご導師が歩き、その後ろに親族、霊柩車と続き、町内の火葬場に着くと
隣組などのお手伝いの方々の手により荼毘にふされるます。
この地区で我々葬儀社はあくまでサポート的な役割になり、親族やご友人達の
手により、故人を見送るという、昔は当たり前にのように行われていた葬儀の形が
今も残されています。

奈良市内でも、その昔、何箇所かの町内に、火葬場(サンマイ)がありました。
特徴は、やはりその地区の墓地の中にあり、町内の方がお亡くなりにると、隣組などの
お手伝いの方が火葬を行っていました。
今もサンマイがあった場所には小屋があったり、微かに名残を残している所
もあります。
今現在ある奈良市営斎場も元々は白毫寺町のサンマイを大きくしたものです。

時代の流れとともに葬儀の形は大きく変わりつつありますが、大事なのは故人を見送る
気持ちだと思います、古いしきたりが残る葬儀もいいものです。

dc8def18.jpeg因みに、この霊柩車と全く同じ物が、別の地区にあり
つい最近、博物館に寄贈されたそうです。








愛する人を亡くした人の為の100の言葉
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プロフィール
HN:
葬儀スタッフ
性別:
男性
職業:
葬祭業スタッフ
趣味:
寺院巡り
自己紹介:
葬祭業歴、10年弱、前職は橋梁メーカーで品質管理を担当、昔は地図に残る仕事、現在は心に残る仕事をめざしてます。
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